ノンシリコンシャンプー

一昨年の頭皮ケアブームにより、よく耳にするようになったノンシリコンシャンプー。  シリコンとはコーティング剤の一種で、髪に皮膜を作り保護するという性質があります。「シャンプーは汚れを落とすのが一番大切な役割なのに、コーティング剤を入れたら頭皮に良くない」という発想で、シャンプーからシリコンを省いた「ノンシリコンシャンプー」が発売になりました。
それ以外にもよく、シリコンが毛穴が詰まるとか、頭皮にシリコンが貼りついて頭皮に悪影響、とか聞きますよね。それで抜け毛が増えるとか……。 私にはノンシリコンシャンプーを売る為に消費者に不安を植え付けて販売するセールストークに聞こえてなりません。

実際、シリコンシャンプーによって毛穴が詰まるとか、頭皮に悪影響があるとかいうのは嘘だと私は考えています。

なぜなら、仮にシリコンが毛穴に詰まったとしても、髪の毛は0.3〜0.5ミリずつ毎日少しずつ伸びていくので、詰まったシリコンも髪の毛と一緒に押し出されますし、頭皮もターンオーバー(表皮の新陳代謝のこと)で毛穴以外に付着したシリコンも表皮と一緒に剥がれ落ちます。毛穴からは皮脂も分泌されるので、皮脂と一緒に毛穴に詰まったシリコンも排出されます。

そもそもシリコンはとても安全性が高いのですが、しかし、シリコンは、今、とても悪いもののような扱いをされています。  

上記の理由からシリコンが頭皮に悪い影響を与えるとか抜け毛になるとかは言い過ぎでは無いかと思います。

私はノンシリコンがいいか、シリコン入がいいかは、その人の髪質や体質によると私は考えてます。

シリコンは髪の毛に皮膜を作るので、カラーの色落ちを抑制したり、ツヤを出したり、なめらかな指通りになり、髪が皮膜で少し重くなる分、髪の広がりを押さえるという効果があります。
髪の落ち着きや、ツヤを出したりサラサラした指通りにしたいという人は、シリコン入りのシャンプーの方が良いかと思います。
逆に、髪の毛が細くてボリュームを出したい人には、シリコンが入っていないシャンプーのほうがおすすめです。シリコンの皮膜がなくなるので、髪が軽くなり、根元が立ち上がってボリュームが出ます。

実は世の中に出回っている「ノンシリコンシャンプー頭皮ケア」等をうたった商品でも、「シャンプーはノンシリコンでもトリートメントにはシリコンがたっぷり」といったものがかなりの割合で販売されています。 

大手市販メーカーさん?シリコンは悪者ではなかったのですか????

シャンプーやトリートメントの裏の成分表示にジメチコン、シクロメチコン、シリカ、シリル、シロキ、シランというものがつく成分が記載されていればそれらはすべて「シリコン」です。 現在お使いのシャンプーやトリートメントを確認してみて下さい。

結論としてはシリコンはそんなに悪者ではない、シリコンが原因で抜け毛にはならない、ノンシリコンシャンプーで髪を治す事は出来ないと言う点だけを、今回はお伝えしたいと思います。

単純な選択方法としては、

頭皮がオイリーでベタつきを感じる方や髪のボリュームが欲しい方にはノンシリコンシャンプー+ノンシリコントリートメント

カラーやパーマで髪の痛みが気になる方やカラーの色持ちを良くしたい、クセ毛などで髪が広がりやすい等の髪にトラブルがある方にはシリコン入りシャンプー+シリコン入りトリートメント

特別何も気にならないようであれば、ノンシリコンシャンプー+シリコン入りトリートメント

こんな感じで選んでいただければ良いかと思います。

まだまだ書き足りないのですが今日はこの辺にしておきます。